大内宿はもともと街道の宿場町で、大きな茅葺きの建物が多数あり、三澤屋さんはその一画、入口に近いところにあり、茅葺きの大きな建物で、板の間になっていて、囲炉裏では岩魚を焼いています。日曜日の昼時に行ったのですが、大勢のお客さまで１時間ほどの待ちでした。建物の一画では３人の方が手分けしてそばを打っておられました。
そばは十割で、名物は「高遠そば」で、信州の高遠から伝わった大根おろしのそばだそうです。三澤屋さんでは、それにねぎを１本付け、箸の代わりににしながら、囓って薬味にするという面白いやりかたです。
高遠そば大をいただきました。冷やしかけという印象で、太いねぎが一本ついてきます。そばは中位の太さで、こしがあり、多少星が見えます。量はたっぷりです。お汁は不思議な味で、あっさりして、少し甘みがあり、だしの味は感じませんが特殊ないい味です。聞くとお汁は大根おろしに味付けをしたものだそうで、そこから先は企業秘密だそうです。そこに鰹節と大根下ろしがかかっています。ねぎを囓るとかなり辛く、ひりひりします。それでもねぎを全部食べ、お汁も全部飲みました。雰囲気がすばらしく、始めての味のたいへん美味しいそばでした。